M.S.Pについて

M.S.P(M.M.S.T SUMMER PROGRAM)は、第一線で勢力的に活躍されている様々な作り手をアトリエに招聘し、実際に作品を創作して頂きながら、施設の魅力とその可能性を発見をしていく、創作ワークショッププログラムです。2008年より毎夏実施しており、これまで下記の作家がアトリエに滞在。魅力的な作品を生み出してきました。

2008 大久保吉倫明/ Noriaki Okubo (俳優練塾/京都)
2009 田中 秀彦/Hidehiko Tanaka (iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA/大阪)
2010 山田 恵里香/Erika Yamada (空間再生事業 劇団GIGA/福岡)
2011 中屋敷 法仁/Norihito Nakayashiki (柿喰う客/東京)
2012 黒澤 世莉/Seri Kurosawa (時間堂/東京)
2013 百瀬 友秀/Tomohide Momose (M.M.S.T/福岡)
2014 金 世一/Seil Kim (世 ami/韓国)
2015 広田 淳一/Junichi Hirota (アマヤドリ/東京)
2016 加藤 里志/Satoshi Kato (サクソフォン奏者・音楽家/東京)

プログラム概要

大自然の中にある築150年の古民家アトリエにて
参加者と共に作品を創作していきます。

奈良県天川村にあるアトリエM.A.Lに滞在し一つの作品を創作します。最終日には観客を招いての上演実習を実施。参加者は戯曲解釈、シーン作りは勿論、舞台照明やスタッフワーク、本番に向けてのコンディション調整等、舞台創作に関するあらゆる問題に総括的に取り組んでいきます。
記念すべき10周年
夏の天川村で毎年開催されてきた創作プログラムが
今年で10年目を迎えます。
 鈴木泉三郎は大正期の劇作家である。六世尾上菊五郎によって上演された『生きてゐる小平次』(1924)が代表作とされることも多いが,歌舞伎の様式を必要としない,いわゆる近代劇も残している。1924年にわずか32歳でこの世を去らなければ,ちょうどその頃頭角を現してきた岸田國士と双璧をなしていたかもしれない。
 鈴木戯曲の特徴として早くから指摘されたのは,登場人物の根底にある「異常心理」だろう。戯曲集を開けば,そこら中に錯乱,焼身,加虐, 殺害,自殺が並んでいる。一方,比較的近年の評価では,心理そのものというより,心理と行動の隔たりに近代性を見出したり,女性の人物像と環境に対してフェミニズム的解釈を施そうとしたりするものもある。
  今回の『火あぶり』(1921)と『谷底』(1921)もそうだが,鈴木は三角関係とその破綻を好んで取りあげた。第三者がいる時の会話といない時の会話,そしてそこから想像される各人物の心理のありようは,まるで演劇入門の手本として利用できそうな出来映えである。流し読みすれば何の面白みもない会話劇だが,ひとたび台詞の谷間に落ち込むと,隠された心理の渦にめまいを覚えるだろう。
 その意味で,読む方が面白い戯曲かもしれない。読者の妄想を舞台が上回れるか, 演出家と俳優の力量が試される。たとえば,『谷底』の爪切りの場面。日常的な風景の中に, どれだけ豊かなものが描き出されるであろうか。また,ト書きで表現され, 少なからず劇の雰囲気に影響を与える天候の変化をどう具現化するか。わざとらしいのは興ざめだし、無視するのもずるい気がする。
 ワークショップの講師を務める劇作家・演出家の田辺剛さんも,こうしたことは百も承知であろう。奇をてらわないストイックなアプローチでありながら,単なる復古上演ではなく,鈴木戯曲の新しい側面,すなわち今を生きる私たちに直接働きかける瞬間を見せてくれると期待している。

                                     正木 喜勝(演劇研究者)
創作作品

鈴木泉三郎(1893-1924)の戯曲『谷底』『火あぶり』より構成 

担当講師


田辺 剛/Tsuyoshi Tanabe(下鴨車窓/京都)
劇作家、演出家。1975年生まれ。福岡県福岡市出身。現在は京都市に在住し、創作ユニット「下鴨車窓」を中心に創作活動を続けている。新作やレパートリー作品のツアー上演を毎年おこない、2015年には初めて香港とマカオでの海外公演を果たした。また上演だけでなく創作も京都ではなく他地域で田辺が滞在しておこなうなど、多様なカタチで創作活動を展開している。2005年に『その赤い点は血だ』で第11回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。2006年秋より文化庁新進芸術家海外留学制度で韓国・ソウル市に一年間滞在し、劇作家として研修する。2007年に『旅行者』で第14回OMS戯曲賞佳作を受賞。
【オフィシャルサイト】 下鴨車窓

応募資格
18歳以上の健康な男女。 舞台未経験者可。

日  程
2017年8月22日(火)~8月28日(月)

ショーイング
ワークショップ最終日には、創作した作品のショーイング公演をおこないます。

●構成・演出: 田辺剛
●原作: 鈴木泉三郎
●出演: あきたゆかり、太田那優、大塚洋太、川崎未侑、川島むー、黒木優介、高橋美智子
     ながいさやこ、平山乙、深海哲哉、松本万有、YUMI、和田見慎太郎
●上演日 2017年8月28日(月)
 in→dependent theatre 1st(大阪市浪速区日本橋5丁目12-4)
 ( 大阪市営地下鉄・堺筋線 恵美須町駅 1B西出口 左手(南)1分)
 18:30 open 19:00 start

 <M.S.P 10周年記念シンポジウム>
『演劇の未来』
実際に創作現場に関わっている登壇者が、舞台芸術全般における演劇の位置づけと、その質的差異に焦点をあてつつ現代演劇の発展的な未来像を探っていきます。
<登壇者>
 田辺 剛(下鴨車窓主宰・劇作家・演出家)
 正木喜勝(演劇研究者)
 相内唯史(in→dependent theatre プロデューサー)
 百瀬友秀(M.M.S.T主宰・演出家)

●料  金: 前売り券¥2,000‐/当日券¥2,500‐
●チケット: http://www.mmst.net/ticket/index.html
●お問合せ: M.M.S.T 制作部(古賀) contact@mmst.net 090ー5383ー2303


応募方法

参加申込人数が定員に達しましたので、申込み受付を終了とさせていただきます。

M.M.S.T ART Lab / アトリエ

M.M.S.Tが創作の為に所有するアトリエ施設です。
奈良県の天川村にある築150年の古民家を、 「芸術家が集中して創作する為の空間」
というコンセプトに沿って手を加えた特殊な空間です。





638-0561
奈良県吉野郡天川村広瀬259




お問い合わせ

M.M.S.T OFFICE

8 1 4 - 0 0 1 3
福岡県福岡市早良区藤崎1 - 1 6 - 1 5
TEL&FAX:81(0)092ー836−7008(担当/古賀)
MAIL: contact@mmst.net

STUDIO

638−0561
奈良県吉野郡天川村広瀬259
MAIL:mal@mmst.net

主催:M.M.S.T
企画・制作:合同会社periplocus

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