演出ノート ver1
「日本の舞台の手法を引用し、 「和的」な空気と表現手法を、自分のフィルターを通してかたちにしたい」と語る田中秀彦氏。
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田中秀彦
コスチュームアーティスト、演出家

 

内容 引用 「未知なるののとの出会いと別れ」
前書き 紙面で配布 作家の言葉を純粋に文字で伝達 新たなる知識や概念への憧れ、同時に怒る変化への恐れ
入場 客席より登場 能楽堂のカカリ橋 保守的、男性的な女性的なるものへの視点=霊的、神秘的、怨念、呪術的能力、順応能力
前口上 弁士講釈 ト書きを弁士の語りで
芝居その一 台詞の掛け合い 山賊と女房の「おんぶ」と台詞 能楽=「憑衣」「幽玄」
芝居その二 「あの女を斬り殺しておくれ」 文楽を引用、楽器の使用 楽器=「祭儀」
ムーブメント1 六人の女房の殺戮 弁士の語りとマイムによるムーブメント 絵画=「視覚言語」
  ビッコの女が残る   マイム=「模倣」「記号」
  「桜の森の満開の下でした」  
ムーブメント2 衣服の魔術 山賊の独白と弁士の講釈 ビッコの女
芝居その三 「花の下にかえ」 俳優と弁士の掛け合い、活動写真を引用 物語世界では、常人と非常人が入れ替わっている
  都へ   山賊と女の非常な価値観
芝居その四 首遊び スタンドアップコメディー要素 ビッコの女は「都」の象徴
芝居その五 「白拍子の首を持っておいで」 見栄 身体的マイノリティーでありながら、社会順応能力は一番高い唯一の文化人
芝居その六 「私も一緒に山へ帰るよ」 ソープオペラ要素
  「じき帰ってくるから待っておいで」 サスペンス
芝居その七 「おんぶ」再び 山賊と女房の「おんぶ」と台詞
結び 女を殺した山賊の孤独 ムーブメントと講釈
退場 客席へ退場